「宇 宙 の 救 世 主 」 第1章 宇宙からの訪問者
宇宙は神秘に満ちている。永遠の時、無限の空間、無数の星、そして砂粒より小さな地球。僕は水と緑の美しい大地と、けなげに生きる人類の愛と平和を守る為に戦わなければならない。 人知れず、醜悪な侵略者に立ち向かう孤独な戦士、そう、僕の名は・・
「こら、話を聞いとんのか!」 オクターブ上がった怒鳴り声が現実に引き戻した。前のソファに腰かけているタモリの罵声に、研修で身につけた営業用微笑みを貼り付ける。 「あ、勿論です。何と申しましてもサービス第一、お客様は神様です」 ここは福岡県の大都市、久留米を流れる筑後川の川底。福岡ドーム並みの小型UFOの中だ。広さの矛盾は超科学文明の力と誤魔化しておこう。僕は全宇宙に275の支店網を持つシュワッチ観光の地球係員で、行き違いによるトラブルで責めらている。本社のミスなのだが、責任を現場に押し付けるのは宇宙の共通原則。何とかなだめなければ査定に響く。 「じゃあ、約束の恐竜を何とか調達しろ!」 「そう言われましても、もう地球に恐竜は残ってないのです・・」 ひたすら弁解に終始する。狙いは相手の諦めか時間切れ。これこそが権限を持たぬ担当者の誠実な対応だ。 タモリの顔をしたM31星雲第三惑星の客に納得した様子はなかった。20人のツアー客は、たまたまUFOの大型ウルトラ立体テレビに写ったMステーションを見てグレイやV6、モー娘。をコピーしたのだが、このツアー幹事はタモリが一番偉いと勘違いしてしまった・・
「確か、シュワッチ観光の案内は<宇宙最高の美味、地球の恐竜食べ放題ツアー>だったよな・・持ち帰り自由の」 睨んでるのだろうが、サングラスのお陰で威圧感が半減している。これから、太陽が有毒とか言ってツアー客にはサングラスを勧めよう。 「企画段階の情報不足です。30万年前に恐竜は滅亡していますから・・」 「契約時に、地球の恐竜を見せられたぞ」 「だから・・M31星雲は地球から30万光年離れてるわけでしょう?皆さんが見られた地球は30万年前の姿でして・・」 「恐竜パークの映画を見たが?」 「ジェラシック・パークのシリーズでしょう・・あれは現実と違います」 「シュワッチ観光の担当者は地球で毎週、怪獣と遊んだと聞いたぞ」 「そいつが貴重な、奇跡的に残ってた恐竜を全部殺しちゃったんです。跡形もなく!」 そう、諸悪の根元はあいつだ!ウルトラマンめ、人の体を勝手に使って知らない間に暴れ回り、怪獣を絶滅させて遊び相手がいなくなると、さっさと帰ってしまいやがった。まぁ、僕だって英雄ウルトラマンの分身だってマスコミ取材でもてはやされたから悪いばかりじゃなかったが・・紅白の審査員もやったしウルトラ・クイズなんて番組をもって結構、楽しかった。あれが来る迄は・・
「もう詐欺罪で宇宙裁判所に訴えるしかないな・・」 「やって下さい、大賛成!嘘つきで悪徳旅行業者のシュワッチ観光をやっつけましょう。必要だったら、証人になりますよ」 それでシュワッチが倒産すれば借金もチャラだ、自由になれる・・ 「訴えるのは、シュワッチ観光じゃなくお前だよ」 「へ?なして・・」 「パンフレットの下の方にある、小さい字を読んでみな」 「ええーと・・ただし、万一、事故、環境の変化等で恐竜が捕獲できなかった場合は、現地担当者が責任をもって同一レベルの美味を提供いたします・・」 「責任を持つ者が責任をとる・・これがM星雲の常識だよ」 地球では責任者の部下に押し付けられるが、一番の下っ端では持っていく所がない。 「そんな・・私は悪くない、最善を尽くしてますよ!」 「俺だって、こんな事は言いたくないんだが、ツアーの幹事としては立場があってなぁ。30万光年の旅行をして恐竜は食べられない、お土産はありませんじゃ、星の笑い者だぜ。」 「そんな事言ったって、環境が違えば嗜好が違うのは仕方ありません。M星雲と地球じゃ味覚が違うんですから、美味と言われましても・・それに皆さん、無人くんを使って気前良く楽しんでらっしゃるじゃないですか」 「うん、ただお前の免許証だと限度額が低くて底をついた」 「げっ、いつのまに!」 そう言えばレンタカーを使うというので、僕の顔になった客に貸したままだった・・ 「心配するな、必要経費で落ちるさ。しかし、久留米のパチンコは出ない・・」 「でも、久留米はグルメの街ですよ。だから地名もクルメなんです」 「それで、確認するが、我々が食べた物は本当に地球の美味なのか?」 「勿論、超有名な店ばかりです」 「ケンタッキーとか、マクドナルドとか吉野屋の牛丼が?」 「勿論です。しかも、ここはとんこつラーメンの発祥の地、他とは比較になりません」 もしかしたら食い倒れの大阪でたこ焼きを食わせた方が良かったかなとも思うが、こういう場合は唯一無二の選択と主張しないといけない。 「そうか・・しかし不評なんだ」 「仕方ありません、M星雲の方には地球の味は合わないんでしょう」 「そういう事だろうが、恐竜と同一レベルの美味を提供出来なかった以上は契約違反で告訴されても仕方ないだろう?」 「待って下さい。一体、皆さんは地球の恐竜の味を知ってるんですか?」 「知る訳ないだろう。知りたくて30万光年の長旅をしてきたんだから」 「じゃ、どうして恐竜が美味と言えます?大砲のラーメンと同レベルの味じゃないと判ります?」 「うーーん、痛い所を突いてきたなぁ。それでは、恐竜の味を知ってる証人を探そう」 「30万年前ですよ。そんな長命な人間はいません」 「人間そのものじゃなくてもいいさ。背後霊でも、妖怪でも、幽霊でも」 「そんな非科学的な・・」 「科学で説明出来ない事は宇宙に満ちあふれてる。俺のサングラスはな、実はM星雲の科学の粋を集めた霊視レンズなんだ」 「すると・・たとえば私に何かついてます?」 「うん、猿がついている」 「猿?それが私の背後霊?」 僕は思わず振り返り、背中を見ようとして首を捻った。 「その猿が口や目や耳を押さえるから、嘘とか聞いてないとかが判る」 見ざる、聞かざる、言わざるね・・ 「でも見つかって恐竜がうまいって言われたら私は告訴される訳でしょう?嫌ですよ、そんなの」 「もし、見つかったら、お前の借金、何とかしてやるよ」 「へ?どうしてそんな事が・・」
セブンとか、タロウが地球に遊びに来ると、光線もカッターもない1番弱いウルトラマンの人気は落ち、聖子も明菜も離れていった。普通のおじさんになりたいと引退を決意した僕はアンヌ隊員とつつましい所帯を持つ予定だった。そこへ、突然のエネルギー代金請求証。日本の国家予算に匹敵する金額に支払義務は誰にあるのか最高裁判所で争われたが、結局は使用者負担の「地球の常識」ですべて僕に被され、300年ローン返済の為にシュワッチ観光で働かされることになった。生かさず殺さずで寿命を300年分延ばされたのは喜ぶべきか、悲しむべきか・・
「実は、俺はM星雲エネルギー通信の営業担当で、このツアーは有力顧客の接待旅行なんだ。お前にエネルギー送信してたのはうちの会社さ」 「そう言えば請求書は・・シュワッチ観光が立替払いしたんですよね」 「いや、その請求額とツアーの参加費用でチャラ、相殺払いなんだ」 「回りまわって、私の借金で皆さん旅行、僕がそのガイドやってるのか・・」 「それでエネルギー送信には従量、標準、特別コースがあってな」 「はあ・・」 「標準コースは月100時間、特別コースはつなぎ放題なんだが、ウルトラマンは3分の従量制だったんだ。もし標準コースだとかなり得な訳よ」 「なんだぁ?3分と言うのは料金制度の為だったのか・・」 「遡及して標準コースの料金で計算し、ツアー料金との差額をぶち込めば伝票操作でチャラよ。悪い話じゃないだろう?」 悪いどころか地獄に仏、借金王の汚名が晴れ、シュワッチ観光と手が切れる・・そしたらアンヌ隊員も見直して・・ 「命懸けで協力します!」 「で、心当たりはないか?」 「そうですね・・判らないのを探すにはインターネットが一番でしょう」 「よし、じゃ、そのインターネットとやらで探してみるか。それって、何処だ?」 結局、僕の負担でDELL、99800円のパソコンをヤマダ電機で買う事となった。
第2章 ネットへの侵入
僕の懇切丁寧な説明で、タモリがパソコンを理解するまでけっこう時間がかかった。 「なんでわざわざキーボードなんているんだ?音声と映像を使ってやれば早いじゃないか」 「あのですね・・パソコンでチャットするんですが、それだったらテレビ電話と一緒でしょう」 「何故悪い?」 「顔が見えないから研ナオコでももてるんですよ。それに、方言が入ると、東北と九州では会話にならない。利用者がいなくなってしまいます」 「地球独特の風習があるわけだ。ともあれ、面倒な文字打ちなんてやってられない。中に入るぞ」 「中って?」 「もちろん、インターネットの中にさ」 また最初から説明するのかとうんざりしたが、違った。タモリは船内コンピュータに命令し、幾つかのアイテムを作らせ僕の前に置く。 「これは?」 僕は、まず長めの板について聞いた。 「ネットサーフィンをするんだろ?その為のサーフボードだ」 質問を控えて、トランシーバを耳にあてる」 「コンピュータ言語を翻訳する。後は時間操作機とか反次元操作機だが間違えて使うと大変だから俺が持っておく。では、ネットの中に入ろうか」 もしかして、ドラエもんのモデルはM星雲人か? 「どうやって?」 僕は半信半疑で装備を身につけ、立ち上がったタモリに聞いた。特殊なプログラムでもインプットするのだろうか? 「M星雲の科学力は超コードなのだ。アナログとデジタルを変換するみたいに、三次元と四次元を変換する。その為には電波に乗る必要はあるがね」 タモリがパソコンのプラグを抜き、別の電源コードと入れ替える。そのコードの上には泡みたいな物が忙しく流れていた。 「これは・・もしかして・・」 諦めてボードをつけた僕は、その泡について確認した。 「そう、電波を四次元に変換している。これに乗ればインターネットに入れるわけだ」 「凄い・・・M星雲の科学力って、万能なんですね」 「当然だ、4千万年の歴史だよ」 「それなら、すぐ恐竜の事、超コンピュータで判りそうな・・」 「お前なぁ、なんでウルトラの連中が、最初っから必殺技を使わず弱い相手にも苦戦するか理解してないなぁ」 呆れたようにタモリは僕を見おろす。 「はぁ?」 「M星雲の美学なんだよ、ストーリー展開、時間調整の重視は」
これは理解出来た。それで解決したら読者から抗議のメールが来る・・
第3章 真実の探求者
タモリが時間を止めているので、サーフィンは余裕を持って出来た。@niftyもジオもWWWも目ぼしいのは探し回れた。有料サイトでも見放題、しかし欧米のサイトは過激で趣味に合わない、やはり日本の女子高生がはにかみながらという感じが・・ 『どうだ?手がかりはあったか?』 レシーバーからタモリの声が響く・ 『いえ、やっぱり骨格の差でしょうか』 ダウンロードしてアメリカと日本の女子高生を比べていた僕は、うっかり答えてしまった。 『ふむ、お前も気づいたか。骨から恐竜を復元させる方法があった。しかし地上でそれをやると地球文明の干渉になり、出星禁止処分になりかねない。ネットで復元して一部を持ち帰る。古ければ古いほうがいい、最古の骨を探そう』 『了解!』 背後霊とか幽霊を探すより現実的だ。何が現実なのかは判断に苦しむが・・僕は最古の骨で検索し、それらしき場所を見つけた。
「4千億年前の骨だと?」 サイトは立体化されて、僕とタモリは目の前の骨を見つめた。どう見ても犬が咥えたがる形をした動物の腕か足のの部分だ。ひびも入っておらず、綺麗な形をしている。 「まぁ、冗談なんでしょう。サイトってのは誰でも勝手に作れますから」 最高の骨とか、サイコの骨とか、悪趣味な洒落だったようだ。 「先入観はよくないが・・さすがに4千億年は信じられん・・」 タモリは腕を組んで骨を見つめいていた。 「万分の一の法螺としても4千万年。M星雲と同じ時期になる。もしや、地球の超古代高度文明の頃の骨では?」 「アトランティスとかムー大陸?」 そういう伝説があるのは知ってるが、眉唾物だろう。 「地球の考古学者っていい加減だからなぁ、自分で埋めて大発見なんて騒ぐし。何故滅んだかは判らないが、地球に超古代文明があったのは事実だ。月にメッセージがあった」 「へ?」 「お前達にはただのクレーターだろうが、実は銀河古代共通語で立ち入り禁止、無断駐車は罰金と書かれているんだ」 どうやら、地球も神秘に包まれていたらしい・・
タモリは時間操作機を骨に向けてためらっていた。時間を巻き戻せば骨は生き返るわけだ。 「別に・・超古代を甦らせても・・今回の件には関係ないよな・・」 「でも、超古代人なら恐竜の味の証人になるかもしれませんよ」 いつも威張っているタモリの額に汗が光っている。僕にとっては小気味いい。 「ここでやめるのなら、協力したという事で、借金棒引きと苦情の取り下げをお願いしますね」 「いや・・止めるというのじゃないが・・不吉な予感がするんだ」 「予感ねぇ・・M星雲の予感は当たるんですよねぇ・・」 おそらく地球を未開の後進星と舐めているタモリは、自分達以上の科学力を持つ地球の超古代にぶつかる可能性に怯えているのだろう。ここは弱みをついて自分の有利に展開させるのが日本の常識。しつこく責める相手の弱み、笑って誤魔化す自分の弱み。 「じゃあ、UFOに戻りますか。星の土産話には超古代の骨を見つけたけど、予感に従って置いて来たと言えばいいし」 「くそ、俺に怖いものなど、嫁さん以外にはない!」 タモリは時間操作機で骨を動かした。
第4章 幻魔の目覚め
骨は青白く光り、奇妙な色の肉がついて形を持った。超古代人とは、黒人の大男なのか?しかし黒と呼ぶには禍々しい。そして、雷鳴のような大声が響いた。 「我こそは幻魔大王、虚無の支配者であり、総てを闇に変える者。地球の命運は尽きた。1999年に我が力で銀河はマンホールとなる」 「マンホール?」 「間違い、ブラックホール・・」 どうも、こいつはズッコケ悪役らしい・・ 「でも、ハクション大魔王。1999年はとっくに過ぎたんだけど・・・」 「ハクション大魔王ではない!悠久の時の流れで年数を調整するのは簡単だ」 「つまり、寝過ごしたってわけね・・・」 ウルトラシリーズ、仮面ライダーシリーズ、そしてサイボーグ009のファンである僕から見ればこいつは小物だ。適当にからかってお引取り願う事にした。 「そもそも、全てを虚無にしたら支配する意味がないじゃん。敵があってこその存在価値じゃない?」 「宇宙は広大で、さすがの俺も支配しきれない。だから大半を虚無にして、残った宇宙を支配する。そうすれば、俺は名実ともに全宇宙の支配者になれるのだ」 「考え方がせこいな・・」 「偉大な幻魔大王の深遠なる計画が、お前如きに判ってたまるか!」 「ふふ、ここにおられる方をどなたと思っておる。宇宙の警察、M星雲の電力技師様だ。そして、我こそは元ウルトラマン・・」 タモリがしかめっ面で僕を小突いた。 「馬鹿野郎!状況を理解してるのか?」 「だって、どう見てもあれはお笑いキャラでしょう?」 「幻魔大王と言えば、伝説となって恐れられてる宇宙最大の怪物だぞ。消息不明になったからこそM星雲も文明が持てたんだ」 「げげ・・まじ?」 「地球が滅びるのはお前のせいで仕方がないが、M星雲まで巻き添えにするな!」 「どうしましょう・・」
こうなると仕方がない。僕はブタもおだてりゃ木に登る、幻魔もへつらえば気を変える作戦に変えた。 「宇宙一の大魔王様に失礼いたしました。深くて遠く広いの三拍子、さすがでやんすねぇ」 揉み手で上目遣いに尊敬のまなざし。 「じゃ、地球の超古代文明なんて、あっさり滅ぼされて、それで退屈になって眠られたわけだ」 「うむ、なかなかの推理力だな。子分にしてやろうか?」 「もったいねぇ、私ごときヤラレキャラが子分などと。ただ、地球の魔王というのは絶対的ルールがありやして・・恐れ多い事ですが、郷に入らば郷に従え、大魔王様も従っていただきたいのですが」 「ふむ、よく判らんが、確かにお前達は眠ってる俺を起してくれた。そのルールとやらを言ってみろ」 「三つのお願いという奴でして・・どんな願いでも約束を果たしていただくわけです」 「よかろう、その魔王恒例の三つのお願いとやらを聞いてやろう。但し、宇宙の破壊をやめろというのは駄目だ」
釘を刺された僕は、タモリと相談した。 「地球とM星雲だけは襲わないようにというのはどうです?」 「自分達だけ助かればというその精神が気にくわない。それに、こういう話って裏がないか?金が欲しいと言ったら砂漠のど真ん中に運ばれるような・・」 「うーーん、そう言えば・・あまりうまくいった話は聞かないですね」 慎重に、言葉を選んで抜け道がないようにしなければならない。 「まだかぁ」 「ちょっと待って」 「判った、待とう。一つ済みね」 「・・・・・」
「ここは、当初の目的に戻ろう。恐竜だ」 タモリは言い切った。M星雲人とはこだわりを捨てきれない人種らしい。 「どうしても?」 「その為に今まで苦労したんだ。では、幻魔大王、恐竜を食べさせてくれ」 「恐竜か・・俺が食い尽くしていなくなったんだった」 「なにいーーー!」 タモリと僕は同時に叫んだ。それが恐竜が滅んだ原因か・・ 「食べ過ぎて眠ってしまった。うん、あれは美味である」 「やっぱり・・・うまいんだな」 タモリが僕を睨んだ。やっぱりこだわる性格だ。 「同質の味が地球にはある。3分間待つのだよ」 そして、我々の目の前に現れたのは・・ 「てめえ、味覚の違いとかでごまかす気だな!」 「待て・・・」 タモリは僕を手で制し、日清カップ焼きそばUFOの蓋をとった。 「この、どぎついソースの香り、材料が信じられぬ味の消えた肉と野菜、ほどよく固い細麺、水の切り方も完璧だ・・これこそ至高のメニュー」 「うわっはっは、料理の基本は相手の好みを生かす事ぞ、お前はいつもそれを見逃す、究極のメニュー、敗れたり、判ったか士郎!」 誰が士郎じゃ、この美味しんぼ幻魔!
第5章 宇宙の救世主
宇宙は当分、救われた。三つ目のお願いはで幻魔に10万年ほど眠るように頼んだのだ。あまり時間の観念のない幻魔大王は、UFOで腹ごしらえをして約束通りに目覚ましを合わせて眠りについた。 M星雲の連中もUFOを食べて宇宙の珍味と喜び、満足して帰ったし、約束通り僕の借金はすべてチャラ。僕は早速日清食品の代理店を経営し、タモリと連絡をつけて宇宙UFO販売網を作った。なんと言っても辺境の地球と先進星では物価が違う。安く買って高く売るの商売の基本で、僕はあっという間に青年実業家。 ピンクレディーをカバーしたモー娘。のCM曲、「あなたをとりこにしてみせるー UFO!」 も宇宙で大ヒットし、このままいけばシュワッチ観光を乗っ取ってウルトラマンに靴磨きをさせる日も近い。幻魔大王から宇宙を救ったUFOは全星のコンビニでお求めになれます。
成功した話を聞いてアンヌ隊員も戻ってきた。結婚を迫られているが、僕にはためらいがあった。 タモリに頼んだ霊視レンズが来るまでは・・アンヌの後ろに何がいるかそれを知るまでは、とても結婚など出来る訳がない・・
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