貴方に私の気持ちは伝わったでしょうか?
 貴方だけを信じ、裏切られた私の気持ちが・・


 私はもともと神や仏を否定していました。そんなものに頼る人を弱い人間と軽蔑していました。信じられるのは自分だけ・・ でも、だからこそ心の奥底では何かを信じたいと思っていたのかもしれません。


 貴方に出会い、憧れました。私の探し求めた人に巡り合ったと思いました。

 
 貴方にとって私が何番目かなんて 問題じゃありません。貴方にとって私が何であれ、貴方は私の全てですから。


 貴方は私と同じように、何も信じていなかった。自分しか信じていなかった。
 私は、もし貴方が神を信じるなら、同じ神を信じたでしょう。貴方についていく事こそ私の目的であり喜びでした。ぶたれた事も、蹴られた事もあります。いいんです、それが貴方の望みならこの命もためらいなく捨てるつもりでしたから。

 
 今でも貴方への想いは変わりません。でも、貴方が変わってしまった・・


 貴方は私が求めた貴方であるべきだ。それなのに貴方は・・
 何も信じない筈の貴方が、神どころか猿や犬や狸を信じてしまった。ただの凡俗な男になってしまった。あろうことか・・鼠の私まで・・


 私は、元の貴方に戻って欲しい、それだけを望んでいます。その為には、裏切り者と責められてもかまいません。貴方は、私を恨む事により自分を取り戻すのですから。


 貴方の為に・・貴方の為に私は声を張り上げて叫びました。


 「敵は本能寺にあり!」