| 俺は誰もが振り返る美形で、アインシュタインの相対性理論を中学の時に理解する頭脳を持っている。ノーベル賞を10個くらい取るのは簡単だが、科学の道ばかりでは面白くない。世界征服もしたいし、イチローみたいに大リーグでMVPとか、芥川賞もとりたい。日本漫画大賞、日本人初のアカデミー主演男優賞ってのも欲しい。恋愛もクレオパトラか楊貴妃か、吉永小百合に黒木瞳と好きな相手は数知れず。ここで凡人なら一度だけの人生と選択してしまうが、俺は天才だ。問題は解決するためにある。 まず不老不死の薬を発明して飲んだ。ただ、長いだけの人生は退屈で俺の希望に合わない。そして遂に夢薬を完成させた。 一晩で一生を送る。一年だったら、365の人生だ。10年を1時間に換算し、人生が80年であれば、8時間の睡眠時間となる。歴史の知識があるから、例えばナポレオンになっても冬にロシア遠征はしない。ジョセフィーヌはオードリーかモンローに変えておく。そういう注文を紙に書いて、枕の下に置いておけば希望通りの人生になるわけだ。 所詮は夢と凡人は思うだろうが、実は現実と夢の差はあまりない。多元宇宙理論とパラドックス復元の定理で現実に反映され、記憶は双方に反映される。 まず、最初は本能寺に行かない織田信長の夢と・・熱いのは嫌いだ。お濃の方は松嶋菜々子、側室に本田美奈子、小雪、竹内結子・・浮気な性質じゃないが、時代が違うから合わせないとな〜、紙にしっかり書いてと・・良薬は口に苦しだが、改良の余地はある。では、おやすみなさい〜 何もない暗黒の世界だった。 (失敗か?俺に限って・・) (まだ胎内とか・・それなら感覚があるはずだ) (夢で死なないと醒めない・・紙を裏返しにしてしまったか?) (もしかして・・) 「光あれ!」 俺は念じた。光が生まれた。 紙を気にして、神になってしまったのだ。 10年が1時間・・いつ、俺は目覚められるのだろうか・・ |