俺は天才だが、天才にも失敗はある。うっかりと夢で神になった為、1999年に月になって地球へ飛び込み自殺するまで目覚める事が出来なかった。不老不死の薬を飲んでいたので助かったが、タイムマシンでまた現代に戻るまで血と汗と涙、艱難辛苦の連続だったのだ。
 猿も木から落ちる、天才も失敗する。ならば反省が必要だ。俺に相応しい女性なんて、滅多にいるものじゃない。それを探そうとするから無理がある。ならばゲノム操作でクローン技術を生かし、理想の女性を造ればいいのだ。
 二度と失敗しないように、参考文献を読破した。フランケンシュタインの失敗は容姿に拘らなかったせいだ。俺が作るのは・・顔は黒木瞳、スタイルは杉本彩、性格はチャットで知り合った○○○さんと・・一応基準ね。誰だ、本当は年増好みかって言ってるのは・・
Dr.スランプはあられちゃんが強すぎた。源氏物語ねぇ、このパターンでいくか。竹取物語、うん、これもいい。
 

俺が造った試験管べービーの紫子ちゃんは、1年間で20歳相当に成長した。これからの老化は抑えてある。すべて計算通りだ。明晰で素直、心優しい美女に育ってくれた。
「ダーリン、お願いがあるんですけど・・」
「何だい?ハニー」
「もう、私も子供じゃないわ。恋人が欲しいの」
「いや、だからそれは俺・・」
「ダーリンは生みの親だし、私の周囲に男性がいないのは寂しいわ。恋人を作って〜」
「作るって・・」
「私と同じように作るの簡単でしょう?贅沢は言わないわ。顔はキムタク、体格はケン・コスギ、性格はチャットでみかけた茶ゲ○トタイプでいいから〜」
むむ・・誰に似たんだ(T^T)・・