ちゃげ                 ゆめさん


蝉時雨
蜻蛉の涙
ひとつだけ
心残りは
別れの一夜
一夜の思い出
胸にしまい
雨音さえも
心地よい
あなたの囁き
大人の恋はモカマタリ
甘い囁きは苦味を抑え
香り漂う柔らな交わり
傷つかず傷つけない
洒落た別れで余韻が残る
カフェテラスの片隅で
ふわり吹かした
煙草のけむり
別れた後も胸焦がす
恋のなごり
くねるけむり
崩れそうな吸殻
時計の音も緩やかに
想いを捨てれば
無為の安らぎ
眠れぬ夜には星を数えて
心の隙間を埋めていく
ただひたすらに
愛がほしいと
小さな声で呟いた
雨も静かな一人の夜に
酒が回れば浮かぶ面影
つのる想いで名を呼んだ
戻らぬ恋の未練は消えず
終わりのない走馬灯
一人で歩く雨の中
忘れたいのに
あなたからのメール
冷たい雨が
うれし涙に変わる時
携帯の
待ち受け画面
あなたの笑顔
いつでもどこでも
僕の胸に
語りつくせぬ想いを抱いて
飛んで生きたい あなたの元へ
心の時計を窓辺において
何も考えず 誰にも言わず
儚い恋とわかっていても