ちゃげ                 ゆめさん


窓辺に咲く優しさの白
蔦をからませ生垣で
見あげていた憧れの赤
冷たい風に枯れ朽ちる
秋の空は哀れみの青
秋風に吹かれながら
群れ遊ぶ赤とんぼ
髪をなびかせて走ってみた
見あげた空には
真っ白な雲の微笑み
愛を語らず
髪すら触れず
片想いの恋なのに
不倫と責める
常識のひと
鏡に映る悲しげな あなた
目を伏せたままの あなた
栗色の髪も色あせて
泣かないでと言ったのに
頬をつたうひとすじの涙
孤独の迷路
重ならない幻想
鏡に怯え影を妬み
手探りで闇を彷徨う
掴むのは現実の抜け殻
わたしのお気に入りの
オフホワイトのソファー
漂う紅茶の香りを楽しみながら
幻想の世界へ迷い込む
あなたに会える つかの間の幸せ
言わないのは優しさで
比べられたら僕の負け
離れた心が遠ざかる
未練に漂い悔やんでも
君のいない冬がくる
何も言わない あなた
頑固だって知っているのよ
戸惑う あなたの横顔を
そっと眺めて 微笑んで
さぁ コーヒータイムにしましょ
ときめいて憧れても
大勢の知り合いの一人
挨拶だけで忘れられ
君を囲む輪の外は虚しい
抑えきれぬ嫉妬の戸惑い
楽しげな友の笑い声
輪の中に入れば
つくり笑顔の わたし
貴方を見つけたのに
一人ぼっちの夜更け