「鎖」


行き交う人は多いのに
誰も私に気づかない
あんたが待てと言ったから
あたしはこの街動かない


ひとりでうろつくお兄さん
暇なんでしょう声かけて
腕を組めば二人になれる
いやな事は忘れましょう


あたしの中に吐き出して
すぐに着替えて別れるの
口でもやってあげるから
ひとり残していかないで


愛しているとあんたが言った
だからここを動けない
今では嘘とわかっていても
鎖があたしを離さない